最初の質問が見えれば、言葉が続いていきます
病院の待合室で何度もメモを書き直しても、いざ名前を呼ばれると、準備していた言葉が消えてしまう人のための物語です。言葉が足りないのではなく、詰め込みすぎて最初の質問が埋もれてしまう瞬間を見つめます。
場面
- 聞きたいことを全部書いても、最初の一言が出てきません — 診察室のドアが開くまでメモを書き直しているのに、名前を呼ばれると、いちばん聞きたかったことからぼやけてしまいます。
- 抜け落ちないよう全部話そうとして、肝心の最初の一言を逃してしまいます — 聞き逃さないよう質問を一度に並べると、聞く側もどこから答えればいいのか迷ってしまいます。
- ドアが開くと、準備していた言葉がぶつかり合いました — 午前9時50分、名前を呼ばれると、メモを手に入っていき、最初の質問とその後に続ける説明を一度に口にしました。
- 最初の一文が、内容より先に会話の方向を決めます — 質問をすべて口にしようとすると、大事な順番がぼやけてしまいます。まず一つに絞れば、答えを聞きながら次の言葉を選ぶ余裕が生まれます。
- メモの中から、いちばん先に聞きたい一行だけ選んでみます — 「今日、私がどうしても聞きたいのは…」から始めてみてください。答えを聞いたあとで、次の質問を続けられます。
- 最初の質問が一つあれば、また話す場所が生まれます — その日にすべて話せなくても大丈夫、という意味ではありません。次は何から聞きたいのかを、まず見つめてみればいいのです。